能動的一週間

同じ作業を長時間続けていると、ふとした瞬間、特定のワンフレーズが脳内再生され続けていることがある。と、いうことに気づくことがある。 大抵は音楽、それもインストゥルメンタルのが多いが、今日は歌詞がついていた。 夕方から退勤する少し前ぐらいまで…

ドドメ色の約束

約束という約束を最近していないなあ、とふと思う。 否、役所の手続きとか、原稿の締め切りとか、家賃の支払い期日とか、こういうのは全部約束の範疇なので、約束と言うなら人生約束そのものみたいなものである。けれども、これらの「約束」たちには約束とい…

宇宙 日本 祖師ヶ谷

だいぶ前にサポートでベースを弾いたことのあるバンドが解散した。 ↑これ自体半年前のことなので今更感が半端じゃないが、ふと当時の音源を聴いてみようと思った、 が、 なかった。手元に。 恐らく以前使っていたPCには音源が入っているのだが、それはもう壊…

塊のゆくえ

朝ドアを開けると、視界の端に"あるもの"が映った。うわ、と思った。 その"あるもの"は、色は赤黒く、大きさは大振りのたらい程度で、何やらこんもりと盛り上がっている。もしかしたらアレだろうか、アレだとしたら久しぶりだ。やだなぁ。 "あるもの"とかア…

Bizarre Tab Triangle

Chromeとかのタブをいくつも開きっぱなしにしてしまう癖がある。ひとつのサイトを見終わったら閉じればいいのに、「このサイトはあとでまた見そうだしなあ」と思えてそのままにしてしまう。そんなわけで僕のPC画面上には常時各種SNS(まずこれをやめろ)、物件…

微熱中年

物心ついてからの花粉症なので、春は1日に十何回とかそのレベルで鼻をかむ。そんなことをしていると段々と鼻が痛くなってくるのは勿論、なんだか頭まで痛くなってくる。頭痛がするついでに、ちょっと熱っぽい感じすらしてくる。 花粉症も酷くなると、症状が…

ウニと花束

子どもの頃に食べたときに全然好きじゃなかったという理由で、今に至るまで食べずにおり続けている食材のひとつにウニがある。 子どものとき嫌いだった食材のなかでも、例えばタマネギとかピーマンとかの野菜系は大人になるまでに食べる機会が何度もある。な…

左ききの俺ン

自分の名前がうまく書けない。 元々僕は「上手に書ける字」と「上手に書けない字」がはっきりしている。区別は簡単。前者が画数の多い字、後者は画数の少ない字である。 習字の授業なんかで、「画数の少ない字ほど丁寧に、バランスを考えて書きなさい」と先…

野球

今朝、電車に乗ろうとしたら前に並んでいた人が携帯を落とした。拾って手渡したのだが、そのときに一瞬だけ画面が見えた。 野球のゲームだった。画面の中央にバッターが立っていて、バットの先っぽをグーっとスワイプして、ピッチャーの動きに合わせて良い具…

風邪じゃないときに見る夢

正確な所在地はわからないけれど、とにかく大きな平屋建ての家に独りで寝転んで、ゲームをしていた(シルバーのゲームボーイアドバンスSPだった)。 しばらくそうしていると呼び鈴が鳴ったので部屋着のまま出てみると、小学校5年のときの担任の先生が紙袋を…

エンディングテーマ

「図書館の閉館BGM」といえば何だろう。別に図書館でなくてもかまわないが、いちばん多く挙がるのは「蛍の光」ではないだろうか。次点で「遠き山に日は落ちて」あたりか。図書館で勉強か何かしていて、気がつくと天井のスピーカーから例のどこか呑気なメロデ…

La Voiture

映画『ドライブ・マイ・カー』を鑑賞した(いい映画だったと思う)。観ながら、フランス語で「自動車」を指す言葉が女性名詞である、なんてことをふと思い出したりした。 La voiture。人から聞いた話になるけれど、自動車が発明されてまもない頃、「車は男性…

ミュート

あまり大きな声で言うべきことではないのだろうが、SNSのミュート機能をかなり有効活用させてもらっている。自分のタイムラインに流れてくる情報のなかから特定のワードをセレクトして今後表示されないようにしたり、あるいはアカウントごと非表示にしてしま…

2021年聴いた・観た・読んだ録 〜シングル・EP編〜

前記事のシングル・EP編です。引き続き覚えている限りの順不同です。 上の15枚は比較的おそらくまあまあとくによく聴いていた(と思う)もの、ミニ感想もつけました。 27. 大好物−スピッツ 26. Is It Too Late?−アナログフィッシュ 25. COZY−chelmico 24. Wi…

2021年聴いた・観た・読んだ録 〜音楽・アルバム編〜

2021年、去年よりは少し多く新譜に触れられたと思う。1枚1枚をじっくり聴けたかどうかというと、もう少し聴き込みたいものもあるが、とりあえずのまとめ。 好きな順、というよりは思いついた順に50枚並べているけど、上の20枚は比較的とくによく聴いていた(…

共感性ビビリ

例えばテニス選手なんかが、プレーが上手くいかないときなんかにラケットをコートにぶつけて壊しちゃうことがあるでしょう。しばしば批判の対象にもなる。ああいった光景を見るといつも「ウ」と心苦しくなる。 それは「乱暴でやだなあ」とか、「何も壊すこと…

from 僕 to 私

その日の仕事を切り上げて晩飯を仕込んでいると、手元のスマホに1通のLINEが舞い込んできた。どれどれ。 ほぉ〜 さて。心当たりがない。 ゆうパックというからにはなにか通販で買ったものだろうか、なんだったか。 初夏に注文した柴田聡子とずっと真夜中でい…

【引っ越し】

↓こんな具合にフィクションと実体験を程よくブレンドした文章を叩き出しては、とある媒体を通じて不定期でネットの海に流している。大丈夫かね。大丈夫か。 これが文章力を鍛えるという上で意外と役に立たないこともないのと、自分が全く知らない人から「い…

【第2版】人相

普段は眼鏡を掛けている私だが、先日ちょっとした事情があって久しぶりにコンタクトレンズをつけた。 コンタクトをつけるのは、3年ほど前にスキー合宿で雪山に行ったとき以来(スキー用のゴツいゴーグルの下に眼鏡を掛けるのはどう頑張っても無理がある、ま…

【第3版】救済

「ごめんね、さっき送ってもらった件なんだけど『大変助かります』っていう書き方はあんまり他所とか目上の人にはしないようにしようか」取引先へのメールを送って15分ほどしたのち、そのメールでCCに入れていた上司からそんな指摘を受ける。「ああ……。はい…

読んだ・聴いた・観た(5月)

今年に入ってから頑張ってこれ↑記録し続けているが、ちょっと無理が出てきた。 一応普通にサラリーマンをやっていて、時期によっちゃ忙しくなくもないので、その月触れたものをコンスタントにじっくり記録する時間がとりづらい。こともある。 なので毎月とい…

夏への扉って映画化したんだっけ

6月。 もうすぐ鬱陶しい梅雨が訪れ、それが過ぎればそこはもう夏であってさながら今の時期は夏への扉と言ったところか。ちょっと言い過ぎか。 とはいえ、「これもう夏だろ……」みたいな日は既に2週間前ぐらいからちょいちょい顔を出しているのであって、僕は…

読んだ・聴いた・観た(4月)

やっぱテレビがあった方がいいのではないか、と最近思い始めている(いま住んでいる部屋にはない。 引越しのときに、面倒だから当分テレビはいいやと思って買わず、以降ずっとそのままにしている)。 ちょっと前にたまたまテレビドラマを見る機会があり(「…

カエンソサンカリウム(カガク・クラブ)

ここ最近は国内の作家の本を読んでばかりいたので、たまにはアメリカの小説でも読もうと2ヶ月ほど積んだままになっていたチャック・パラニュークの『ファイト・クラブ』に手を伸ばした。 日々の合間合間に読み進めていたのだが、先日こんな一文に出くわした…

読んだ・聴いた・観た(3月)

先月に続いて仕事の方がやや忙しく、若ほったらかし気味に。 でもなんだかんだ無事できそうです。 1.BOOKS 2.COMICS 3.MUSIC 4.FILMS etc. 1.BOOKS ●ヘッセ/高橋健二訳『郷愁』 www.shinchosha.co.jp 中学生か高校生のときに一度読んだ作品。当時はこ…

環状7号線を

※この物語は事実をもとにしたギリギリフィクションです。 過日の深夜0時ごろ、環七通りをチンタラと自転車で走っていたら、警察官に声をかけられた。 深夜0時ごろに環七通りを自転車で駆けるという状況には、駆け人(かけびと)それぞれに理由があろうが、僕…

読んだ・聴いた・観た(2月)

2月分、なんとか無事できそうです。 今月は映画も観たのでその感想も少し。 1.BOOKS 2.COMICS 3.MUSIC 4.FILMS etc. 1.BOOKS ●坂口安吾『白痴』 www.shinchosha.co.jp 「私は悪人です、と言うのは、私は善人ですと言うことよりもずるい。私もそう思う…

読んだ・聴いた・観た(1月)

あんまりこのアカウントを放置しておくのももったいないので、月ごとに読んだ・きいた・観たもので良いなあと思ったものをメモしておくことにしました。 好きなものがかぶっている人も、そうでもない人もいつかこういうものの話ができたら良いなと思います。…

左上のアレ

親不知を抜いた。 上下左右と4本あるが、今回抜いたのは左上である。 仕事終わりに中野坂上の丸亀製麺で「釜玉うどん 並」をくっていたときであった、 「ザリ」と 明らかに釜玉うどんの構成要件ではない何かの歯応えがした。 タマゴのカラでもうっかり混じっ…

【2020年】観る・聴く・読むetc.まとめ

2020年、どんな年だったかは人それぞれありますでしょうし、わざわざここで語るべくもないでしょう。 たいへん特殊な1年であったことだけは確かだ。 今年印象に残った観る・聴く・読む・味わうなどなど、自分用にもメモとして残しておきます。 【映画・邦】 …