2021年、去年よりは少し多く新譜に触れられたと思う。1枚1枚をじっくり聴けたかどうかというと、もう少し聴き込みたいものもあるが、とりあえずのまとめ。
好きな順、というよりは思いついた順に50枚並べているけど、上の20枚は比較的とくによく聴いていた(と思う)もので、ちょっとだけ感想もつけました。
50. Strides – 小袋成彬
49. 20, stop it. – KID FRESINO
48. Before I Die – Park Hye Jin
47. DOOM – 家主
46. Loco – HALFBY
45. Larderello – Dos Monos
44. THE MILLENNIUM PARADE – millennium parade
43. 発光体 – ハナレグミ
42. 第六感 – Reol
41. Faith – Pop Smoke
40. Here We, Here We, Here We Go Forever – Mogwai
39. Letter to N.Y. -大江千里
38. Garden - Jizue
37. Lucid Dreaming – Maika Loubté
36. よすが – カネコアヤノ
35. Youth – Monenai
34. 波・石 – Taiko Super Kicks
33. SUPER MOSNTER – Claud
32. ニュイ – パスピエ
31. 日記を燃やして – 橋本絵莉子
30. laikadaydream#2 – LAIKA DAY DREAM
29. Quarantine Sessions – Tom Misch
28. 心理 – 折坂悠太
27. WILD & CRAZY 大全 – どついたるねん
26. the meaning of life – yama
25. Mood Valiant – Hiatus Kaiyote
24. Stop The Hate – Femi Kuti
23. seek – showmore
22. Fuzzy Soul – Bruno Pernadas
21. to hell with it – PinkPantheress
20. オオカミが現れた – イ・ラン
Fav Track: #5
『パンを食べた』。こんな感じでチェロに乗せて歌ってみたい。
19. ファンタジア – 安部勇磨
Fav Track: #2
『おまえも』。「おまえ」という、昨今ではずいぶん肩身の狭い思いをしている二人称のことを思う。こんなにも優しく歌われている。
18. スカートになって – 細井徳太郎
Fav Track: #1
『スカートになって』、ストレートなようでいて巧妙なポップソング。コード進行とか面白い。
17. SKA=ALMIGHTY – 東京スカパラダイスオーケストラ
Fav Track: #6
『会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。feat.長谷川白紙』、初っ端からぱゅピさんのトラック感全開で圧倒されたが、スカのリズムとこんなに親和性が高いのかと驚いてしまった。ぱゅピさん、いつかライブを観たい。
16. SIREN PROPAGANDA – SMTK
Fav Track: #3
今年、日本で一番仕事をしていたであろうスーパードラマー石若駿氏がメンバーとして所属しているバンド。テクい、とにかくテクいがあくまで開かれたバンドという感じがある。『Diablo(feat. 没 a.k.a NGS)』、緩急の差でメンタルの交互浴ができちゃいそう。
15. サンバースト – The Birthday
Fav Track: #2
『息もできない』みたいなベースのコードプレイ、大好きなんですねえ。ヒライハルキ氏のベースは、「4弦のFenderでピック弾き」という枠の中だけでも本当に多彩な表現が可能なことを教えてくれる(いや、結構指でも弾いているか)。チバユウスケのお菓子リリックも健在で良い。
14. 昼に睡る人 – uami
Fav Track: #2
iPhone1台で宅録しているというのが驚き。『弾けて』を聴いて、何故か昔住んでいた街を思い出した。
13. Sling – Clairo
Fav Track: #2
ベッドルーム・ポップと安易にカテゴライズすることが正しいのかわからないが、布団の中で半分寝ながら聴く『Amoeba』がすごい良いのだ。
12. DUETS – 坂本真綾
Fav Track: #4
『でも feat. 原昌和』、原さんの声渋くて最高。坂本さんの声とこんなに合うのね。
11. Bring Backs – Alfa Mist
Fav Track: #1
『Teki』のギターのサウンドがあまりに好きすぎる。
10. Faye Webster – I Know I’m Funny Haha
Fav Track: #10
『Overslept(feat. mei ehara)』、眠たげな声、リズム、タイトルにぴったり。mei eharaさんは昨年リリースのAmpersandsから大ファンです。Fayeのアルバムに唐突に日本語が飛び込んでくる新鮮さが楽しい。
9. Twilight – 土岐麻子
Fav Track: #7
『Calling』の“Twilight”感ある音作り(伝われ)、大好きでした。午前4時ぐらいにちょっと落ち着いたバーとかで聴きたい。お酒飲めんけど。
8. アンチ・フリーズ – 日食なつこ
Fav Track: #8
『峰』、東陽町に実在した(現在は閉店)喫茶店をモデルにした曲。曲中を通して鉛筆を紙に走らせる音や水の音、雨音がSEとして入っている。こういうの、昔は好きでなかったのに、この曲に関しては不可欠に思えた。あくまで目立たずに色を添えるギターのサウンドも素晴らしい。
7. VI – ミツメ
Fav Track: #3
『変身』、ゆったりめの譜割のヴォーカルに対してどこか忙しないリズムが絡み、なぜか懐かしい気持ちを起こさせる1曲。ラスト十数秒の何か行き急ぐようなギターソロも儚く、印象的わずか2分半で終わってしまうのが寂しい。
6. Mother – Cleo Sol
Fav Track: #4
『Build Me Up』、「祈り」という概念を音で表現するとこうなるのだろうな、というサウンドスケープ。ゴスペル風のコーラスが入っているからだろうか。
5. ぐされ – ずっと真夜中でいいのに。
Fav Track: #5, #7
『はゔぁ』、アコースティックとゴリゴリのエフェクトサウンドの組み合わせ、大胆ながら大成功してる。転調も大胆。
1枚のなかにポップス、ロック、ファンク、ジャズ、ヒップホップ、クラシックあたりが同居していると思われるが、アルバムとしてのまとまりが良すぎでは?
4. Cavalcade – black midi
Fav Track: #1, #5
『John L』のストリングスアレンジ、バルトークじゃねえかと思ったらマジでバルトーク に影響を受けているらしい。彼らが一体どれだけの音楽を聴いているわからないが、こういう情報量の多いポストロックが最近本当に好き。
3. 新しい果実 - GRAPEVINE
Fav Track: #2, #7
『目覚ましはいつも鳴りやまない』、ファンキーなギターのカッティングと、シンセのオブリ、ウェットなヴォーカルの交差が心地良い。
『さみだれ』はこのバンドの最大の武器(と勝手に思っている)メロディの美しさが際立つ。
2. crepuscular - KIRINJI
Fav Track: #2, #4
『再会』で聴ける高樹氏の「上げて落とす」詞が前作の『「あの娘は誰?」とか言わせたい』に通じる。最近のKIRINJIが意識しているという「踊れる」リズムになっているのがまたある種の寂しさを募らせる。早くマスクなしで、この曲で踊れる日を。
『薄明feat Maika Loubté』はフランス語交じりで楽しい。
1. 天才の愛 – くるり
Fav Track: #2, #6
「潮風のアリア」の分厚くもどこかひんやりとした音像とゆるやかな優しさに満ちたリリックは今年ベストかもしれない。「鴎さえ啼くのを躊躇う哀しい気持ちと それに忍び寄る戸惑いの影を振り払うこともなく あなたは数多の影を追い越して行くだろう」、あまりにも切なく美しい。
2019年の列島 Zeppェリンで聴いた「大阪万博」の音源化も嬉しい(Zepp Tokyoともお別れだ)。