あんまりこのアカウントを放置しておくのももったいないので、月ごとに読んだ・きいた・観たもので良いなあと思ったものをメモしておくことにしました。
好きなものがかぶっている人も、そうでもない人もいつかこういうものの話ができたら良いなと思います。
できるかな、月ごととか言ったけど。まあやってみます。
※特にその月、その年に出たものかどうかとかは拘りません。出会った時点の話で行きます。
1.BOOKS
●広瀬洋一『西荻窪の古本屋さん』
音羽館という、西荻窪駅から歩いてすぐにある古本屋さんの本。選書のこだわりから値段の付け方、店頭に出す本のサイクルの作り方など結構詳しく語られてます。僕の好きな歌人の穂村弘さんがコラム書いてるのもイイ!
●松本隆『風のくわるてつと』
どこを探しても見つからなかった松本さんのエッセイ集。短編小説なんかも入ってます。元々、彼が作詞・ドラムのバンド「はっぴいえんど」が大好きでずっと探していたのだけど、先輩にお借りしました。「言葉は青銹たまま、舌の奥の方に貼りついてしまったらしい。」なんて一文どうしたら思いつく?笑
●湯澤規子『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』
人「糞」地理学とはよく言ったものだと思うが、単なるウケ狙いではなく、この本の中でひとつの成立した概念になってる言葉。ウンコの歴史を地理的に見ていくわけですが、やはり日本におけるウンコの変遷が興味深いですね。本当に、人々が生きていくうえで大切な存在だったことがわかるなあ。
●酒井隆史『暴力の哲学』
昨年話題になった『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)訳者のひとりによる暴力論。「非暴力」と「反暴力」の違いをどう読むかや、現代における暴力の論点はどこか、あたりの話が非常に引き込まれた。最近のニュースを読み解くにあたっても、とても参考になります。
●山崎ナオコーラ『美しい距離』
こんなにもタイトルと内容が綺麗にハマっている小説には久々に会った。
がんに冒されてしまった妻と、看取る夫の話だが、こうしたテーマにありがちな感傷は見られない。そもそも、(主に患者さんの周囲の人物による)不治の病の「物語化」に対して疑問を投げかける内容ではあるのだけど。
そうしたメッセージを、−その存在からして物語であらねばならない−小説という形態に落とし込んで伝えることができるというのは大変興味深いです。
2.COMICS
●真田つづる『私のジャンルに「神」がいます』
なんかこういうのってどこまでがリアルなんですかね?笑 同人誌界隈の空気感って今まで馴染みがなかったんだけど、もし本当にこの漫画の中で起こっているようなアレコレが繰り広げられているのだとしたらかなりメンタル的にシビアな世界だなあ、と思ってしまった。同時にワクワクも大きそうだけど!
でもTwitterで「推しの名前+キーワード」で検索かけてその人の属性知ろうとするやつ、かつて自分もやっててギョワった。
●熊倉献『ブランクスペース 1』
ハマる予感がしてる漫画2021年暫定第1位。きっかけはスカートのヴォーカル・澤部さんのTwitter(だったはず)。ほのぼの系非日常マンガかな〜と思いながら読んでいたら早々に3話ぐらいから不穏オブ不穏な雰囲気になだれこんでいく。スピード感と重量感の両立がすごい。2巻が待ち遠しすぎる。ちなみにこのサイトhttps://viewer.heros-web.com/episode/13933686331689971929 で途中まで読めます。公式。
●須藤佑美『ミッドナイトブルー』
表題作、オビの文を読んで「重い話かな?」と思いきや別にそんなに暗くないです。切なくはあるけど。短編集なので結構読みやすい。祥伝社の漫画は独特の雰囲気を纏った作品が多いですよね。
3.MUSIC
ギターの音好き。
バンドサウンドのリミックスって難しそう。
鍵盤の弾き語りってずっと憧れだなあ。これは崎山蒼志さんのカバー。
上の長谷川さんのアルバムで知った曲。ハープがいるバンドって珍しいですね。
コード進行がかっこいい。メジャーかマイナーかわからない感じ。
KID FRESINOの以前からのリスナーからするとある意味で「らしくない」感じもするそうだけど、いやあ、カッコいいっす。普通に。
瑞葵さんの声って本当にきれいですよね
日本語を英語っぽい発音で歌うの面白い。アコギのAコードで始まるのも素敵。
ドイツ語のポップスってほぼ聴いたことなかったので新鮮でした。
実はこういうのも結構好き。シンプルに歌うめえ。最後の1ヴァースでオク下に下がるのもおおおって感じ。
4.FILMS etc.
サボりました。特にありません。
20時に映画館もしまってしまうので、以前のように仕事上がりに1本レイトでも観て帰るか、、というわけにもいかず。
お休みの日と駅前TSUTAYAさんを活用して色々観ていきたいなあ。
1月、こんな感じでした。
まあまあ上手く作れたボルシチを添えて。