2023-01-01から1年間の記事一覧

2023 . Books(小説)    

今年は、ジャンルとしては小説をいちばん多く読んだのではないかと思う。じつはわりと最近まで、自分にとって小説は意識して読む(=「これはフィクションだ」と思って読む)ものだったのだが、ここのところは物語に触れるということが生活の流れに組み込ま…

2023 Books(エッセイ・学術・ノンフィクション)

この2年ほどは小説を読むことが増えたが、大学時代からしばらくはノンフィクションに触れることが多かった。専攻が社会学だったので、レポートや論文のための文献として学術書を読むことも結構あったと思う。エッセイももともと好きで、絵本作家や歌人のエッ…

2023 Books(詩歌)

詩集といわれるジャンルの本を開いてみると、なるほど、「1ページに記されている文字数」は小説や学術書よりも少ない。なんとなく目に優しく、すぐに読み進めることができそうな気がしてくる。 実際には、そんなこともない場合がほとんどである。少なくとも…

2023 . Record & Live (総集編・7月〜12月)

前回記事の後半。明らかに下半期は聴く&行くの頻度が下がったな…。まあこういうことは体力や他のやることなどとの兼ね合いもある。という言い訳を置いておきます。 ●新譜 (2023〜) 1.When Horses Would Run – Being Dead www.youtube.com ・テキサスを拠点…

2023 . Record & Live (総集編・1月〜6月)  

今年は年始から、聴いたアルバムやシングルを記録していく試みをはじめ、だんだん力尽きていった。ちょっと予想していた展開ではあったが自分の体力を過信していたきらいがある。 とはいえ、今年も終わるので総集編として特に好きだったものを選んでみた。そ…

2023 Oct. Books

取り急ぎ記録……。 ●李龍徳『死にたくなったら電話して』河出文庫 www.kawade.co.jp ●波田野節子『李光洙ー韓国近代文学の祖と「親日」の烙印』中公新書 www.chuko.co.jp ●持田叙子編『安岡章太郎短篇集』岩波文庫 www.iwanami.co.jp ●川崎賢子編『左川ちか詩…

2023 Oct. Record & Books

取り急ぎの記録まで……。 ●新譜(2023〜) Abandon All Hope – Ethan P. Flynn Javelin – Sufjan Stevens Lucky for You – Bully BLACK BOX – Reol EXCELSIOR – Slauson Malone 1 ●新譜以外(〜2022) Diaspora Problems – Soul Glo We’ve Been Going About T…

2023 Sep. Books

読書の秋と言いたいところだが、どちらかというと仕事の秋という感じでかなりやばかったので最初の3冊以外感想がひとことになり、ほどなくしてなくなっている。 読むのは読んでいます、引き続き。 ●ナタリア・ギンズブルグ 須賀敦子訳『ある家族の会話』白水…

セクシュアリティについて

この2〜3年ほどの間、纏まった言葉にすべきかすまいか迷い続けてきたことがあった。しかし、ここ最近になって色々と思うところもあったりして、ひとつここできちんと纏めてみようかと思った。以下の文章は基本的に自分自身のためにしたためるものだけれど、…

2023 . Record & Live September

この秋、いろんなとこからいろんなアルバムが出ていて正直追い切れていないのが現状である。聴きたいものはたくさんあるのに時間が有限すぎる。「既に1周は聴いているが感想を言語化できていないので次月に持ち越したアルバムがかなりある」ことをここに記し…

2023 Aug. Books

8月で、今年読んだ本が100冊に届いた。しばらく前から冊数にこだわることはやめたつもりだが、それでも「100」という数字を見るとある種の達成感があってよい。 ●村上春樹『螢・納屋を焼く・その他の短編』新潮文庫 www.shinchosha.co.jp 村上春樹再読の流れ…

2023 Aug. Record & Live

さすがに夏も終わりつつある感がある。8月はわりと新譜いろいろ聴けたかな、と思っていたが、そう思っている間にも新曲が出ていて追いつくのが大変である。一部は9月のまとめに入れることにします。 ●新譜(2023〜) GUTS – Olivia Rodrigo www.youtube.com …

真夏のピーク

今年の「真夏のピーク」っていつだったんだろう。 ここ数年は毎年、「今年の夏が今まででいちばんエグい」と思っているような気がする。今年(2023年)もまた例外ではなかった。特に今年は外出する用事が多かったためか、ひときわ暑さが身にこたえた。 とな…

2023 July. Books

おっそ。おっっっそ。もう9月になろうかというのに、今7月の記録である。 自分で「忙しい」っていうのなんか違う気がするけど、結構忙しかったんです。でもまとめる。これもまた自分のためなので。 ●ユクスキュル/クリサート著 日高敏隆・羽田節子訳『生物か…

2023 . Record & Live July

7月、ちょっと全体的にバタついていて全然新譜を聴けなかった。ゆえの5枚。 あと新譜以外はよく聴いていたのをタイトルだけ挙げている。坂本慎太郎氏、フジで観られなかったのでせめてものアルバムを多めに聴いていた。 ライヴ記録もちょっと別でまとめる機…

プールに行きました

半年ぐらい前から、プールに通おうかなという計画、というか曖昧な構想を立てていた。社会人になってはや4年、明らかに運動不足だった。まあ高校に入って文化系の部活に入って以来、これといった運動はしていないから高校+大学の7年を足してもいいのだけれ…

2023 Jun. Books

岩波文庫多めの月だった(単にたくさん積んでいるため)。あと、海外文学も5冊ある(海外作家もたくさん積んでいる)。 夏はより少し、幅広くいってみようと思う。 ●アンドレ・ブルトン巖谷國士訳『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』岩波文庫 www.iwanami.co…

2023 June. Record & Live

6月はやや忙しかった。故に駆け足で聴いたり聴けなかったりした音楽もあったのでその辺は改めて夏の間に聴きたい。 ●新譜(2023〜) Petals to Thorns – d4vd www.youtube.com ・2005年生まれの18歳(エグい)、オンラインゲームの配信者という出自をもつソ…

2023 May. Books

5月。ゆっくりじっくりと(言い訳)。 図書館と書店のダブル通い、無理あるか? まあこれからもやりますが。 ●室生犀星 福永武彦編『室生犀星詩集』新潮文庫 www.shinchosha.co.jp この詩集の表紙には、黄色い蝶と青葉を携えた樹のシンプルな装画があしらわ…

2023 May. Record & Live

今年の5月ってなんか長くなかったですか、とTwitterで問うたら12もいいねがついた。これって結構共有されてる感覚なんだろうか。 音楽もなんとなくじっくりしっくり聴けた感がある。とはいえ、今月は後半にかけて怒涛の新譜名盤ラッシュがあってうおおとなっ…

2023 Apr. Books

だいぶ感想を溜めてしまった(もう14日)。以下略。 読んだら早めに感想まとめとけばいいんだけど(n回目)、なかなか。 ●J.L.ボルヘス 鼓直訳『詩という仕事について』岩波文庫 www.iwanami.co.jp アルゼンチン出身の詩人・作家ボルヘスによる詩論。広く文…

2023 Apr. Record & Live

4月は突発的なものも含め、結構ライヴを観られた。 レコードはときどき昔を思い出しつつ。 ●新譜(2023〜) NEVER ENOUGH - Daniel Caesar www.youtube.com ・ゴスペルからの影響はいろいろなところで書かれているけれど、#1「Ocho Rios」からさっそくゴスペ…

2023 Mar. Books

だいぶ感想を溜めてしまった(もう12日)。3月は結構読み進めるほうに夢中になってしまって、立ち止まるのを忘れがちだった。まあそういう月もある。 何というわけではないがちくま文庫の比率が高かった。岩波と並んで好きな文庫レーベルではある。 ●穂村弘…

2023 Mar. Record & Live

レコードとライヴ記録、3月編。年度が納まりますね。 2023年が4分の1終わったの、ヤバくないです? ●新譜(2023〜) This Stupid World – Yo La Tengo www.youtube.com ・Yo La Tengoってかなりキャリア長いよなーと思って調べてみたら、結成は1984年らしい…

杉の花言葉

本格的に花粉症がしんどい時節になって久しい。前の記事でも花粉症の話をしたのに、またまたしてしまっているわけだが、そのぐらいには日々の生活を蝕んでいるということでご理解いただきたい。わざわざ書き連ねるまでもないことだろうが、目の痒みとクシャ…

2023 Feb. Books

2月は短かったわりに結構読めた。冊数が一番大事ではないけれど、少ないよりはやはり嬉しい。自分が。 ●酒井健『特講 私にとって文学部とは何か』景文館書店 www.hanmoto.com 「文学とは何か」ではなく、「文学部とは何か」。これだけでもかなり面白い切り口…

2023 Feb.Record & Live

レコードとライヴ記録、2月編。音楽を身近に感じている人間としては、寂しいニュースも今月は多かった。一方で新しく出会う音楽もコンスタントにあり、そこは楽しめています。これからも引き続き。 ●新譜(2023〜) 巡礼する季語 - 幽体コミュニケーションズ…

春をやり過ごす

花粉症を患いしすべての人にとって、春という季節は多かれ少なかれ憂鬱な季節であろう。私もそうである。 私の場合、毎年の花粉症発症には明確な「初日」がある。今年は【2月20日(月)】だった。いつが初日か、という判断基準は至って明快で、とにかく花水が…

2023 Jan. Books

今年は本もせっかくなのでまとめていこうと思いました。どうでもいいことだが小学生のころ読書感想文ってふつうに嫌いだったな。こういうことは大人になってからやる方が楽しかったりするのである。 ●藤本和子『イリノイ遠景近景』ちくま文庫 www.chikumasho…

2023 Jan. Record & Live

一昨年あたりにやろうとしてやめた、マンスリーの記録にまたトライしてみる。多分、月末とかに一気にまとめようとするからしんどくなっちゃうのであって、だから聴いたらなるべくすぐに感想を書いてみるようにした。うん、結構行けそうな気がします。 今年も…