あなた「私さ、小型犬って苦手なのよ」 君「苦手ってどういうこと?」 あなた「嫌いとかじゃないんだけど、可愛すぎてダメなの」 君「あ」 あなた「キュートアグレッションって知ってる?」 君「うん」 あなた「可愛すぎるものを見ると壊したり握りつぶした…

2024年3月 Books

3月、わりとあっちこっちに行ったりライヴしたりで、まあまあやることがあった。先月よりは少し減の10冊。 1.シモーヌ・ヴェイユ 田辺保訳『工場日記』筑摩書房(ちくま学芸文庫) www.chikumashobo.co.jp 生前はほぼ無名なまま、終戦を目前にして34歳で去…

2024年3月 Record & Live

3月はわりとやることが多かったがその割にいろいろ聴けたと思う(1度や2度ほど長めの電車移動をしたのでそのときにかなり聴いた)。以前から楽しみにしていた作品も多く嬉しい月だった。 ●Records Daniel – Real Estate ・Real Estateの6枚目のフルアルバム…

スパムアカウント名言集(第壱巻)

ふと思うところがあってTwitter、もといXのアカウントを公開状態にしてから3年ほどが経つ(逆にいえば、それまでは長らく非公開アカウントにしていた)。 公開アカウントはやはりフォロー・フォロバがスムーズである。知人友人のほかにも、顔を合わせたこと…

2024年2月 Books

今年の2月は閏年で29日まであった。先月から1冊増え、13冊。 1.ディーノ・ブッツァーティ 脇功訳『タタール人の砂漠』岩波書店(岩波文庫) www.iwanami.co.jp 生真面目な将校ジョヴァンニ・ドローゴの生涯を描いた小説。配属地にて砂漠の民(タタール人)…

2024年2月 Record & Live

2月の記録。今年は閏年でしたね。1ヶ月がいつもより24時間長いって、結構デカい。 ●Records Weird Faith – Madi Diaz ・ハリー・スタイルズのバックバンドのメンバーも務めたギタリスト・ソングライターであるMadi Diazの6枚目のアルバム。全体にフォーキー…

不完全中高一貫校

結局途中で投げ出してしまったのだが、大学生のときに1年だけ学校の先生になるための勉強をしていたことがある。いわゆる教職課程というやつである。 その節に、中学と高校がセットになっている「中高一貫校」というやつのうち、高校から学生を取らずに中学…

お忙しいところ/ご多用の折

手帳に今月の予定を書き込み、しげしげと眺めていたら、ふと「今月のおれは結構忙しいかもなぁ……」と思い至った。もともと自分で自分のことを「忙しい」と称することに漠然とした小っ恥ずかしさがあって、独り言レベルでもあまり言えないでいたのだが、この…

2024年1月 Books

読んだらなるべく早めに感想をまとめてみる、を漸く実践しはじめた。やはりこちらのほうがかなりスムーズなうえにきちんと思考がまとまる気がする。今年はこのスタイルの継続を目標にします。 1.ジグムント・バウマン 伊藤茂訳『自分とは違った人たちとどう…

2024年1月 Records & Live

今年もできる範囲で、聴いた新譜などなどを記録しておこうと思う。一部海外の作品などは去年リリースのものもあります、1月なので……。 ●Records ORQUÍDEAS – Kali Uchis ・昨年もアルバムを出していたKali Uchis、けっこう短いスパンで新譜を出していた。前…

2023 . Books(小説)    

今年は、ジャンルとしては小説をいちばん多く読んだのではないかと思う。じつはわりと最近まで、自分にとって小説は意識して読む(=「これはフィクションだ」と思って読む)ものだったのだが、ここのところは物語に触れるということが生活の流れに組み込ま…

2023 Books(エッセイ・学術・ノンフィクション)

この2年ほどは小説を読むことが増えたが、大学時代からしばらくはノンフィクションに触れることが多かった。専攻が社会学だったので、レポートや論文のための文献として学術書を読むことも結構あったと思う。エッセイももともと好きで、絵本作家や歌人のエッ…

2023 Books(詩歌)

詩集といわれるジャンルの本を開いてみると、なるほど、「1ページに記されている文字数」は小説や学術書よりも少ない。なんとなく目に優しく、すぐに読み進めることができそうな気がしてくる。 実際には、そんなこともない場合がほとんどである。少なくとも…

2023 . Record & Live (総集編・7月〜12月)

前回記事の後半。明らかに下半期は聴く&行くの頻度が下がったな…。まあこういうことは体力や他のやることなどとの兼ね合いもある。という言い訳を置いておきます。 ●新譜 (2023〜) 1.When Horses Would Run – Being Dead www.youtube.com ・テキサスを拠点…

2023 . Record & Live (総集編・1月〜6月)  

今年は年始から、聴いたアルバムやシングルを記録していく試みをはじめ、だんだん力尽きていった。ちょっと予想していた展開ではあったが自分の体力を過信していたきらいがある。 とはいえ、今年も終わるので総集編として特に好きだったものを選んでみた。そ…

2023 Oct. Books

取り急ぎ記録……。 ●李龍徳『死にたくなったら電話して』河出文庫 www.kawade.co.jp ●波田野節子『李光洙ー韓国近代文学の祖と「親日」の烙印』中公新書 www.chuko.co.jp ●持田叙子編『安岡章太郎短篇集』岩波文庫 www.iwanami.co.jp ●川崎賢子編『左川ちか詩…

2023 Oct. Record & Books

取り急ぎの記録まで……。 ●新譜(2023〜) Abandon All Hope – Ethan P. Flynn Javelin – Sufjan Stevens Lucky for You – Bully BLACK BOX – Reol EXCELSIOR – Slauson Malone 1 ●新譜以外(〜2022) Diaspora Problems – Soul Glo We’ve Been Going About T…

2023 Sep. Books

読書の秋と言いたいところだが、どちらかというと仕事の秋という感じでかなりやばかったので最初の3冊以外感想がひとことになり、ほどなくしてなくなっている。 読むのは読んでいます、引き続き。 ●ナタリア・ギンズブルグ 須賀敦子訳『ある家族の会話』白水…

セクシュアリティについて

この2〜3年ほどの間、纏まった言葉にすべきかすまいか迷い続けてきたことがあった。しかし、ここ最近になって色々と思うところもあったりして、ひとつここできちんと纏めてみようかと思った。以下の文章は基本的に自分自身のためにしたためるものだけれど、…

2023 . Record & Live September

この秋、いろんなとこからいろんなアルバムが出ていて正直追い切れていないのが現状である。聴きたいものはたくさんあるのに時間が有限すぎる。「既に1周は聴いているが感想を言語化できていないので次月に持ち越したアルバムがかなりある」ことをここに記し…

2023 Aug. Books

8月で、今年読んだ本が100冊に届いた。しばらく前から冊数にこだわることはやめたつもりだが、それでも「100」という数字を見るとある種の達成感があってよい。 ●村上春樹『螢・納屋を焼く・その他の短編』新潮文庫 www.shinchosha.co.jp 村上春樹再読の流れ…

2023 Aug. Record & Live

さすがに夏も終わりつつある感がある。8月はわりと新譜いろいろ聴けたかな、と思っていたが、そう思っている間にも新曲が出ていて追いつくのが大変である。一部は9月のまとめに入れることにします。 ●新譜(2023〜) GUTS – Olivia Rodrigo www.youtube.com …

真夏のピーク

今年の「真夏のピーク」っていつだったんだろう。 ここ数年は毎年、「今年の夏が今まででいちばんエグい」と思っているような気がする。今年(2023年)もまた例外ではなかった。特に今年は外出する用事が多かったためか、ひときわ暑さが身にこたえた。 とな…

2023 July. Books

おっそ。おっっっそ。もう9月になろうかというのに、今7月の記録である。 自分で「忙しい」っていうのなんか違う気がするけど、結構忙しかったんです。でもまとめる。これもまた自分のためなので。 ●ユクスキュル/クリサート著 日高敏隆・羽田節子訳『生物か…

2023 . Record & Live July

7月、ちょっと全体的にバタついていて全然新譜を聴けなかった。ゆえの5枚。 あと新譜以外はよく聴いていたのをタイトルだけ挙げている。坂本慎太郎氏、フジで観られなかったのでせめてものアルバムを多めに聴いていた。 ライヴ記録もちょっと別でまとめる機…

プールに行きました

半年ぐらい前から、プールに通おうかなという計画、というか曖昧な構想を立てていた。社会人になってはや4年、明らかに運動不足だった。まあ高校に入って文化系の部活に入って以来、これといった運動はしていないから高校+大学の7年を足してもいいのだけれ…

2023 Jun. Books

岩波文庫多めの月だった(単にたくさん積んでいるため)。あと、海外文学も5冊ある(海外作家もたくさん積んでいる)。 夏はより少し、幅広くいってみようと思う。 ●アンドレ・ブルトン巖谷國士訳『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』岩波文庫 www.iwanami.co…

2023 June. Record & Live

6月はやや忙しかった。故に駆け足で聴いたり聴けなかったりした音楽もあったのでその辺は改めて夏の間に聴きたい。 ●新譜(2023〜) Petals to Thorns – d4vd www.youtube.com ・2005年生まれの18歳(エグい)、オンラインゲームの配信者という出自をもつソ…

2023 May. Books

5月。ゆっくりじっくりと(言い訳)。 図書館と書店のダブル通い、無理あるか? まあこれからもやりますが。 ●室生犀星 福永武彦編『室生犀星詩集』新潮文庫 www.shinchosha.co.jp この詩集の表紙には、黄色い蝶と青葉を携えた樹のシンプルな装画があしらわ…

2023 May. Record & Live

今年の5月ってなんか長くなかったですか、とTwitterで問うたら12もいいねがついた。これって結構共有されてる感覚なんだろうか。 音楽もなんとなくじっくりしっくり聴けた感がある。とはいえ、今月は後半にかけて怒涛の新譜名盤ラッシュがあってうおおとなっ…