陽炎

を、今年初めて見た。

30℃を超える日は真夏日と呼ぶのだそうである。そういう訳で今日は真夏日だった。まだ一応5月だというのに暑すぎ、勘弁していただきたい。

そんな日に限って用事があるもの。バス代をケチって徒歩30分、郵便局に行ったら引くほど汗かいてしまった。

 

帰りにこんなもの飲んじゃった。ブーツ型のグラスが楽しい。

f:id:tetsuoji:20190525232339j:image

↑440円。家から駅までのバスは220円(片道)だから、図らずも往復のバス代と一緒だ。何やってんすかね。

 

で、びっくりしたのが、早くも陽炎を見てしまったことだ。前述の郵便局の近くに国道が通っているんだけど、ふっと遠くの方を眺めたら車たちがゆらゆら揺れていた。

それだけ暑かったということだけど、もう、訳わからん。もはや異常気象である。

はい。陽炎と言えばこれでしょう

ピアノのイントロ、からの半音移動三昧のベース、逆再生ギターソロ、盛り沢山ながらも儚い名曲です。

きっと今では無くなったものもたくさんあるだろう

きっとそれでもあの人は変わらず過ごしているだろう

そしてここの歌詞がよい。よーく読んでみると興味深い。

察するに歌詞の主体が想起しているのは結構昔の記憶だろう。さて、「あの人」は本当に変わらず過ごしているのだろうか。

引っ越しているかもしれないし就職しているかもしれないし結婚しているかもしれないし。

推測であり、そして恐らくかなり強い願望としての「変わらず過ごしているだろう」。

 

小さな頃の思い出の場所(人)に久しぶりに行き(会い)、その変化に驚く(たまにショックを受ける)というのは結構あることだと思う。もちろん無くなっていることだってある。

長いこと経っているんだから色々変わっているはずと頭ではわかっていても、実のところは自分の思い出通りキラキラしていてほしいと願っているものである。

言葉にしようとするとなかなかできないその感じを、若干2行の詞に彫り込んだのが『陽炎』という曲の凄さだと思う。

 

とはいえとりあえずもうしばらく陽炎は仕舞っておいてほしいです地球さん