食事と食文化

ってやっぱり別物ですよね。

 

僕は自分の食事には無頓着である。大学生の頃、お金に余裕がなかったこともあっていつも同じものばかり食べていた。

1週間のうち大学に行く5日間すべて「名代 富士そば」で昼食を済ませたことがあるし(1週間経った後に気づいた)、より酷いときは家から持ってきたバナナや行き掛けに買ったリンゴをもって昼食としていたこともある。

栄養バランスとか知らんけどというかんじ。量も別に食べないほうだと思う。なにしろいい加減である。

 

食事が嫌いなわけでは全然なくて、本当に美味しいものを食べればちゃんと気分は上がるし、人とご飯を食べに行くのも楽しい。ただ総合的に見て私の食生活はとても模範的とは言い難いでしょう。

翻って食文化には結構関心がある。テレビで「世界の料理」みたいな特集をやっているとついつい見入ってしまうし、料理マンガとかフードエッセイとか結構好きだ。

 

これはフードエッセイというやつ。ざっくりいってしまえば、ええとこの方の(だってこの人小学校の日記に代官山のイタリアンが出てくるんだもん)食遍歴を振り返るってそれだけの本だけど、これが面白い。

文章から、食事だけでなく店の雰囲気や人の雰囲気まで伝わるのが好きなのかも。

そういえばこちらの平野さんは僕と出身大学が同じで、一度学園祭にトークショウにいらしたことがあったので観に行った(元々一緒に来ていたLicaxxxおねーさんが目当てだったんだけど)。お話もとてもお上手でした。

 

料理漫画ですね。無料漫画アプリで配信されているのを何気なく見たのが最初だったか(きちんと出版社が運営している安全なアプリです)。

この本は出てくる料理がちゃんと解説されている。バババーッと食材が出てきてチャチャチャっと調理しておしまい、ではない。

分量から作り方のポイントまで、ストーリーにわざとらしくなく盛り込まれている感じがする。

他にもそういう漫画は沢山あるんだろうけど、僕が知っていて良いなぁ、と思ったのはこれ。

 

これはまあ料理漫画とは言わないのかもしれないけど、そうは言ってもタイトル通り食事が一つの軸になっていることは間違いない。

出てくる料理も当たり前にフィクションの世界のものなので(材料が魔物とかなんです)現実に食べることは叶わないんだけれど、なんか美味しそうである。し、フィクションなのにやはり分量とか調理の描写が丁寧。

 

なんだろう、自分が食べること以上に他者が食事をすること、或いは料理を作っている場面に気持ちが寄っているのかもしれない。そういう意味で「食事」より「食文化」に関心があるということ。まあ悪いことではないわな。

とは言え、自分の食生活に気を遣わなすぎて身体に障ってはしょうもないので、少しずつ気にするようにしてみる。取り敢えず野菜食べよう。

 

(ちなみに私は食事マナーに関してはめちゃくちゃ気にする。クチャラーはNGだ。食卓に肘をつくのもいただけない。そういう広い意味での食文化にも目が行ってるっぽい)