重要文化財でライヴを観る

 色々あって自分で演奏をする機会が減った。そのせいかどうかは判らないが、ライヴを「観る」ということのほうに俄然意識が向いている。

 

先月は3本ほど行った。

そのうち2本は、ライヴハウスとかアリーナではなくて、所謂重要文化財といわれる古い建物内での演奏だった。

 

君島大空 京都単独公演  『外は夏の形』@京都文化博物館 別館

Pluto Sparkle vol.1 寺尾紗穂 × butaji @自由学園明日館

 

 二週連続で重要文化財に赴いて演奏を観たわけだけれど、2本とも非常に印象的だった。

 いずれの建物も広さはそこまでないので、演者との距離は相対的に近くなる。演奏そのものの音に加えて、演奏主体の身体性がよりダイレクトに伝わってくる。
 それは歌唱に伴うブレス、指板や鍵盤に当たる爪の音、リズムを取る仕草に伴う音の揺らぎなど。

 自身での演奏を休むにあたり、楽器の演奏(あるいは歌唱)と物体としての身体の関係性に関心が向いていたところであったので、このタイミングで上のようなライヴを観覧できたことは非常にタイムリーで、勿論よい意味で重要な体験になった。

 大きいライヴ会場も好きだけれど、たまにこうして「人間が弾いているのだ、人間が歌っているのだ」という感覚をフィジカルに体感できるとよいなと思う。

 何か面白い会場でのライヴがあったらみなさん、教えてください。

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 京都でのライヴ当日は強い雨。演奏中もずっと雨粒が屋根を打つ音が聞こえていたが、これは間違いなくプラス要素だったと思う。

これは雨が降る前の京都

 

銃口

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中央線

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歌の生まれる場所

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