の使い方が絶妙なアーティストが好きだ。
曲を作るとき、先に「コード進行」を作っておいてその上にメロディを載せる、というのがひとつのやり方で、
で、このコードというのが曲の雰囲気を決める大事な要素になる。非常にざっくり分けると「明るい響き」のメジャー、「暗い響き」のマイナーとなる。
そしてメジャーとかマイナーにひと手間加えて、「明るいんだけどどこか影のある響き」とか「暗いんだけどどこか救いのある響き」にした「テンションコード」なんてのもある。
キリンジというアーティストの『アルカディア』なんか、テンションコードの教科書みたいな曲だ。
美しいですねー。シンプルな普通のコードとそうでないコードのバランスが素敵すぎ。
テンションコードは、効果的に使うと曲に色気が出て良いんだけど、あまり無限定に使うとメリハリがなくなってしまって印象の薄い曲になる(こともある)。だからこれを上手く使えるというのはすごい才能だと思う。
大学のときの友人のライブを観に行った。
彼もまた色とりどりのコードを効果的に使うマンである。今日もコードが沢山ある曲を演っていた。素晴らしい
しかし明るい響きとか暗い響き、とかいうのが、ある程度多くの人に共通してある感覚だという事実、すごくないか。
だって同時に鳴っている音程の周波数がちょっと違うだけなんですよ。それを聴いて人間の感情と結びつけて(しかもそれを共有して)感じることができるということを、合理的に説明できる人がいたりするんだろうか。
音だけではなくて色でも感情を例えられるし。ブルー(青)な気分とかさ
言葉や数字ではわからないことだらけでございます。