というのは僕の住んでいた街である(ここでロックバンド「くるり」のファンだったらピンとくるだろう。こなかったら『僕の住んでいた街』で検索検索。名曲揃いのB面集です)。
ここ最近、この街のことをふと考える。
今月からぬるっと一人暮らしを始めたので、なんとなく「住む」とか「住んでいた」ということに意識がいくのだろうか。
僕は正直、自分が生まれてから15年も住んでいたのに水戸が別に好きではなかった。嫌いと言ってしまったらあまりに忍びないので、「好きではな」かったにしておいてあるが、まあそのぐらいの認識だったということである。
理由はまあありふれたもので、小中といじめられっ子だったから(学校に関しては)あまりいい思い出もないし、横浜に引っ越してからも「出身どこなの!?へえ、水戸…ふぅん…」みたいなことになって会話が途切れたりとかあったし(いやいや流石に水戸ぐらい知ってるよ、と言いたい気持ちはわかる。だが諸君、水戸の名産品を納豆以外に言えるかな?10秒待ちます。はい時間切れ。次行きます)と、
そうこうするうちに僕は故郷の街に愛着がなくなってきてしまったのでした。
とはいえ。
テレビを見ていて地元が特集されていたりすると(そもそもそんな頻繁に特集されるのか、というツッコミはなしである)おっ、あそこらへんかぁとテンションが上がったりするし、
大学進学を機に上京してきた(数少なかった)友達にばったり会えばそりゃ嬉しいし、
好きだろうと嫌いだろうと、一度住んだ街というのは自分の意識から離れないものらしい。
今年の夏も一回ぐらい水戸に行ってみようかしら。