2022年聴いた録〜アルバム編・中〜

年間まとめアルバム編、中です(これの下、年内に間に合うんだろうか? あと音楽以外もまとめたいと思ってるんだけどな……)。

繰り返しになるけど2022年、名盤出すぎではとつくづく思っています。

 

 

20.BADモード - 宇多田ヒカル

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Fav Track: #4 PINK BLOOD, #8 Find Love

 

・もともと宇多田ヒカルをじっくり聴き込んでいたわけではないのだが、今回のアルバムは1曲目の1音目からグッと惹きこまれた。ジャケットはミーム的なイジられ方をしたせいでそっちの印象が強くなっちゃってる感があるが個人的には好きである。

 

 

19.Pre Normal - paionia

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Fav Track:# 1 人の瀬 #4 手動

 

・paioniaは3年ほど前にライヴを観て「一聴き惚れ」したバンドで、新しいアルバムが出るのを本当に楽しみにしていた。先行シングルとして配信されていた楽曲もさることながら、アルバム曲もどれも珠玉。ギターソロの野太いディストーションサウンドが超好き。

 

 

18.Fragments - bonobo

Fav Track: #3 Rosewood, #9 From You (feat. Joji)

 

・このジャンルの音楽は、数年前だったら「わからん……」と感じていたのだが、最近どんどんその魅力がわかってきつつある。トラックオンリーでもカッコいいし、これにフィットするヴォーカルを当てられる人も偉大だと思う。

 

 

17.caroline - caroline

Fav Track: #2 Good Morning (red), #8 Skydiving onto the library roof

 

擦弦楽器を入れたりなんかしちゃってるフォーキーなサウンドが好きで、このアルバムもむろん好きだった。#8に関しては曲タイトルが秀逸。曲も好きなのだけどこれに関してはタイトルとリリックの引きをより強く感じている。

 

 

16.Dawn FM - The Weeknd

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Fav Track: #4 Take My Breath, #7 Out Of Time

 

・アルバム名のとおり、ラジオ風の音声が入っていたりなど演出が凝っていて面白い。曲のヴァリエーションやフィーチュアリングも幅広いので、よりラジオ感がある。トラック打ち込み系の曲がカッコよかったな。

 

 

15.Laurel Hell - Mitski

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Fav Track: #3 Stay Soft, #6 The Only Heartbreaker

 

・じつは今年知って聴くようになった方。ニューヨークで活動しつつも、三重にもルーツがあるんですね。一時期#3 Stay Softをずーっと聴いていた。穏やかでないミュージックビデオも含めて癖になる曲。

 

 

14.NIA - 中村佳穂

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Fav Track: #2 さよならクレール, #7 ブラ~~~~~

 

・わかってたけど名盤だった。圧倒的歌唱力とコンポージング力はもちろん、プレイヤー陣のテクが要所で全開になるところがいい。#2 さよならクレールのThundercatみたいなベース、誰が弾いてるのかと調べたら西田修大氏らしくて「なるほどね〜〜〜」ってなった。

 

 

13.CRASH - Charli XCX

Fav Track: #5 Beg For You(feat. RINA SAWAYAMA), #10 Yuck

 

・リリースされたばかりのときにさらりと聴いて何故かそのあと置いといてて、最近聴き直して「良い……」となったアルバム。Wikipediaで得た情報でアレなのだが音楽的なバックグラウンドが非常に広い。ポップの中にちょっとポストパンク感を感じた理由がわかった。

 

 

12.We - Arcade Fire

Fav Track: #2 Age of Anxiety II (Rabbit Hole), #6 The Lightning I

 

・音源で聴いてもなんとなく屋外の広いステージで演奏している図が頭に浮かぶバンドですね。生バンド感のある曲と打ち込みっぽい曲どちらも入ってるけど、どちらかが浮くという感じもなく、1つのアルバムのなかで違和感なく聴けた。

 

 

11.Dance Ancestral - John Carroll Kirby

Fav Track: #2 Pan's Dance, #5 Frog Life

 

・いま特にライヴで観たいプレイヤーのひとり(アルバムリリースの時期に全然来日してたのに見逃してた)。#2 Pan’s Danceのフルートとか、曲テーマに沿ったサウンドスケープづくりの妙がズンズン飛び出してきて飽きない。

 

 

10.Yol - Altın Gün

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Fav Track: #5 Yüce dağ başında, #10 Maçka yolları

 

フジロック参戦にあたって予習してるときに出会い、ハマったバンド。トルコ音楽のサウンドや音階が、四つ打ちの踊れるサウンドに落とし込まれていて面白い。なおビートになんとなくイタロ系テクノの雰囲気を感じるのは自分だけだろうか。

 

 

9.Perfil - Dulce Pontes

Fav Track: #2 Amapola, #5 Soledad

 

・下半期の関心テーマのひとつが「ファド」と「サウダーデ」だった。200年レベルで大衆音楽として生き続けているジャンルって、なかなかないんじゃないだろうか? 本作もトラッドなファドと現代のポップスのサウンドが絶妙なバランスでブレンドされていて良。

 

 

8.Natural Brown Prom Queen - Sudan Archives

Fav Track: #7 Omg Britt, #8 ChevyS10

 

・こちらも、各曲単体で聴いたときには表現の幅が広い印象を受けるけれど、アルバム全体としてはまとまっていてすげえ……となるタイプのアルバムだった。トラックももちろん、ヴォーカルラインもクール。リリックはいずれもう少し読み込んでみたい。

 

 

7.God Save the Animals - Alex G

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Fav Track: #5 No Bitterness, #9 Early Morning Waiting

 

・とにかくメロが良い、そんな印象。Alexは低音に強みのあるヴォーカリストだと思っていて、曲で使っている音域自体もまたそれほど広くはないと思うが、なにか音域以上の広がりを感じる。アルバム名もなかなか攻めていて「なになに?!」と聴きたくなる。

 

 

6.Long Voyage - 七尾旅人

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Fav Track: #3 未来のこと, 2-#2 荒地

 

・今更ながら、2022年は考えなければならないことが例年以上に多い1年だったと感じている。そんな2022年に聴く#3 未来のことをはじめ、身に染みる楽曲が多く収録されているアルバム。社会の動きと地続きの音楽、の1つの解。

 

 

5.Selected & Tragic - Astrophysics

Fav Track: #1 everytime I pick up the phone, #6 Watch Me Suffer

 

・去年だかにたまたま見つけ、折に触れて聴いているブラジルのエレクトロユニット。わりと一貫してジャケットアートが旧ソ連のグッズ(CCCPと刻印されたヘルメットなど)を携えたジャパンアニメ風の少女で、コンセプトが気になる。んで楽曲名は英語という。

 

 

4.Les Misé Blue - syrup16g

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Fav Track: #1 I Will Come, #6 診断書

 

・とある小説家が本作を表現して「禅」といっていたのを覚えている。私はsyrup16gに関しても禅の概念に関しても素人だが、オルタナロック(ひいてはハードコア系)と禅の関係はよく語られる部分でもあるので、その辺勉強し直してみたいなと思う。

 

 

3.ukabubaku - パスピエ

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Fav Track: #3 発色, #10 かはたれ時に

 

パスピエは学生時代からだーいすきだったんだけどこの1、2年ぐらいじっくり聴けていなかった。もともとハイレベルなことをやっているバンドではあったけれど、先日久々にライヴを観に行ったら楽曲もサウンドもものすごいアップデートされていて驚いた。

 

 

2.Harry's House - Harry Styles

Fav Track:# 4 As It Was, #9 Daydreaming

 

・THE FIRST TAKEに出演しているのなんかを横目で見ながら「流行りのチルい感じの音楽かな」と勝手に想像していたが、それよりももっと幅広い音楽生で、パワーポップっぽいビートの曲なんかもあったりして好みでした。ちゃんと聴かないとダメね。

 

 

1.Hold On Baby - King Princess

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Fav Track: #6 Crowbar, #10 Dotted Line

 

・こちらも今年になって知り、きちんと聴く機会を得たシンガー。シリアスなタイトル、内容の楽曲も多いながら、それらがただネガティヴな印象を与えるだけのものではない。改めて初期の作品から聴き直してみたい。